子ども創造室
souzoushitsu_メイン

Vol.1 子ども創造室って?

2019.07.11

西千葉工作室には日々、老若男女さまざまな人がものづくりをしにきます。

80歳を超えた近所のおじいちゃんがまな板を切りに。
小学校に入学する娘さんのために、お母さんが入園グッズをつくりに。
はたまた、夜にはサラリーマンのお兄さんが趣味のギターをリメイクしに。
 
みんな、自分のほしいものを形にするための場所として西千葉工作室にやってきます。
そのなかでも一層活気に満ちて、創造力を爆発させているのが子どもたちです。

1

子どもと一緒にものをつくるとき、自分でものづくりをするとき以上にクリエイティブであることを問われている気がします。
なぜなら、子どもの考える「こんなものほしい!」というアイデアは、おとなが考えるそれよりも、もっと自由で夢に溢れているから。
 
そんな子どもたちと、もっとじっくり時間をかけて向き合って、
“クリエイティビティ”を育むことにチャレンジしたいと思いスタートしたのが、子ども創造室です。

2
 
私たちの考えるクリエイティビティ=創造力とは、「自分で考えて行動し、道を切りひらき、楽しむ力を持つ」こと。
自分のほしいものを、自分の手で形にする過程には、クリエイティビティを養うための要素が目一杯つまっている気がしているのです。
 
“本質的な問題はどこにある?”
“実現させるためにはどんな方法がある?”
“与条件のあるなかでどうやって形にする?”
“自分の考えやアイデアをどんな表現で人に伝える?”
 
今の子どもたちが生きる10、20年後の未来は、今より情報やモノが溢れ、新しいサービスが次々に登場し、さらにめまぐるしく変化していきます。
人工知能が私たちの生活にさらに浸透し、人間とロボットが共存する社会や
ライフスタイルがより多様化し、働き方や幸せの価値も個人に委ねられる社会も、すぐそこ。
 
そんな時代をしなやかにたくましく、置かれた状況のなかで幸せに生き抜くためには、
専門的なスキルや知識を持つことや学歴を得ることのみならず、クリエイティブであることが大切ではないかと感じています。
 
クリエイティブであるために、どんな力を使いこなせれば良いのかを考え、私たちは8つの力に注目してみました。

①情報編集能力:ものごとを調べたり、調べた情報を編集し整理する力
②観察力・熟考力:仮説を立てたり、考えを深める力
③発明力:解決策や新しいアイデアを思いつく力
④表現力:イメージを実際に形にする力
⑤プレゼン力:自分の考えや想いを人に伝える力
⑥集中力:ものごとに集中して取り組む力
⑦想像力:目に見えない人の気持ちや、ものごとの背景を想像する力
⑧自己肯定力:自分ならできる!と自信を持つ力
 
子ども創造室では、時にはものをつくり、みんなで話し合い、絵を描き、なにかをじっくり観察し、自分の考えを発表することを通して、
8つの力を育む場を目指しています。

3
 
「プログラミングができること」や「木工道具が使えるスキル」は、発想をかたちにする手段のひとつ。
料理に例えるならば、「包丁の使い方がわかる」「計量カップの計り方がわかる」といったものではないでしょうか。
どんな食材を用意して、そのためにどの調理道具を使うのかは、自分のつくりたい料理に適切なものを引き出して、組み合わせなければなりません。

そのためには、スキルを増やしてお終いではなく、スキルを使いこなすための練習や実践がたくさん必要です。
 
子ども創造室を通して、そんな実践と失敗を繰り返しながら、
たくさんの子どもたちが「自分で考えて行動し、道を切りひらき、楽しむ力を持つ」ことのスタートの場になればいいなと願っています。

4

高橋鈴佳
高橋鈴佳 | 記事一覧

(株)マイキー プロジェクト推進/「西千葉工作室」店長。1992年生まれ、千葉県育ち。2011年に発生した東日本大震災を機に、被災経験を通した個々人の生き方、そこから生まれる語りに興味を持ちライフストーリー研究を学ぶ。大学で社会学を修学しつつ、NPO法人ETIC.にて学生インターンとして東北での起業支援に携わる。2017年、(株)マイキーに入社。自身も含め日々関わるひとりひとりの個人が、その人らしい生き方をつくっていくことと、大きな社会との楽しい共存の仕方を模索中。facebook: https://www.facebook.com/Osuzudesu   

  • facebook
  • twitter
  • google+