トンネル図書館−おすすめの一冊
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vol.4 URBAN PERMACULTURE GUIDE

2016.03.09

『URBAN PERMACULTURE GUIDE 都会からはじまる新しい生き方のデザイン』
ソーヤー海、東京アーバンパーマカルチャー
2015年 エムエム・ブックス

「この本は、僕らが住む世界を変えるための招待状」

「パーマカルチャー」という言葉をご存知だろうか?「パーマカルチャー」とは、パーマネント(永久性)と農業(アグリカルチャー)、そして文化(カルチャー)を組み合わせた言葉で、永続的な農業システムに始まり、人間も含めた永続可能な環境を作り上げていくデザイン体系と言われているが、それをソーヤー海はわかりやすく、「持続可能な生活・文化・社会のシステムをデザインする知恵のこと」と話す。
パーマカルチャーでは、自然のシステムや伝統的な生活などを大切にしているため、都市とは離れた、自然豊かな土地で実践されることが多いイメージだが、この本の面白いところは都会で実践しようというところ。3.11以降、貨幣経済中心の社会に疑問を感じて地方で暮らすことを選んが人も多く目にする中、同じような疑問を感じている著者は、移住という選択ではなく、都会の暮らしを変えていくことを選んだ。そしてその手段として、パーマカルチャーはとても有効な手段なのだ。

この本では、「EDIBLE」「DIY」「EDGE」「GIFT」「STOP」の5つをキーワードとして、都会の暮らしの中で実践できるパーマカルチャーのヒントとHOW TOが盛りだくさんに紹介されている。その一つひとつは、誰でも簡単にはじめることができるものばかり。そして、それらはどれも小難しくなく、自分の暮らしや社会を、ポジティブに、ちょっとしたユーモアのある楽しい方法で変えていくやり方を教えてくれる。自分の暮らしのまわりには、こんなにも活用できる資源がたくさんあったということにも驚かされる。

都会での暮らしに息苦しさを感じながらも、都会にしかない魅力にも惹かれ、なかなか地方への移住は考えられないという人や、地方へ移住したいけれど、現実的に考えると難しいという人、都会のデメリットはしょうがないものとして目をつむるしかなかった人たちに、ぜひ読んで欲しい。この本は「都会での暮らしは変えられる」という希望を与えてくれる。

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