トンネル図書館ー今週の新刊
(写真1)

トンネル図書館−今週の新刊 vol.2

2016.03.03

今週の新刊は、以前「トンネル図書館ーおすすめの1冊」で紹介した、『「読まなくてもいい本」の読書案内』にまつわるものを再度取り上げてみようと思う。今回は「2 進化論」の章から、「現代の進化論を代表する啓蒙家」リチャード・ドーキンスの著作を2冊ほど。

写真2

進化とは何か ドーキンス博士の特別講義
リチャード・ドーキンス
吉成真由美 編・訳
早川書房

進化論っていっても、大抵は学校で習ったダーウィンの自然淘汰(原語に従うと「自然選択」)という言葉くらいしか知らないのではないか。種を残すためにどうやって自然環境に適応していくか、それがうまくいったものが生き残る、というやつだったような。
でも、進化論もどうやら進化を遂げているらしい。まずは「現代の進化論を代表する啓蒙家」リチャード・ドーキンスがイギリスの十代向けに行った名講義をまとめた本書が入門書としては分かりやすいらしい。ということで白羽の矢を立ててみた。
手に取ってみると、何より帯のコメントに非常に魅かれることに相違ない。
「本書は、進化を題材に、宗教的な信念と科学的思考との対立を鮮明に示している。そして進化の産物『に過ぎない』生物とは何かを通して、人生の意味にまで到達する、ドーキンス真骨頂の意味の深い考察である」—長谷川眞理子氏

写真3

利己的な遺伝子 <増補新装版>
リチャード・ドーキンス
紀伊國屋書店

タイトルからして刺激的な感じ、しませんか。
「なぜ世の中から争いがなくならないのか」「なぜ男は浮気をするのか」
本書は、遺伝子に焦点を当て、自らのコピーを増やそうとする遺伝子の利己性から、どんどん説明していくらしいのですよ。感情も絡んで解釈するような問題(例えば「愛情」が関わるようなもの)を科学的に切っていく、それぞれがあるプログラムとして説明されていくのだとしたら。それは非常にエキサイティングであるとともに、物議を醸すであろうことは想像に難くない。
進化論における「知のビッグバン」に触れられ、しかもどうやらありえないほど面白いらしい。SFのように科学書を愉しむ。そんな時間もたまには良いのではないか。

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